Photoshop / 紙上のイラスト・線画の抽出
どうも普段自分が取る方法はスタンダードじゃなかったようで・・・。
Photoshopを使って写真から紙上のイラスト・線画を抽出する方法です。
先日ふとしたことからこの件について調べたんですが、少なくともGoogleの検索結果トップ1ページに出てくる方法はほぼ全てクイックマスクを使っていて(代表的にはLIGのこれ)、自分は普段この方法を取らないのですこしびっくりしました。この方法でやっていることというのはつまり、
① 画像データの中で余計な背景色を色調補正で飛ばす
② クイックマスクモードを使って、①の画像から選択範囲を作成
③ 選択範囲を塗りつぶす
です。まあそれでもいいんでしょうけどいくつかデメリットが浮かびます。
・仕上がりが想像しづらい。後から微調整しづらい。
・選択範囲の塗りつぶしなので、もとのイラスト・線画の色を反映させられない
で、僕が普段どうやっているかというと、普通に画像データからマスクを作成して画像をマスクしてます。僕はこっちの方がいいと思うんですが、もしそうは思わなくても、いくつか方法を知っておくのは悪くないことだと思うので、以下記事を書きます。
今回はこの画像で。ステッカーのロゴ部分だけ切り抜きたいと思います。
フォトショで普通にこの画像を開きます。
「⌘+A」(winユーザーの方は⌘をCtrlに読み替えてください)で画像を全選択し、「⌘+C」でコピーします。コピーしたら、レイヤーパネルの下端にある「マスクを追加」(日本の国旗のようなマーク)をクリックします。
マスクが作成されたのがわかります。altキーを押しながら、マウスでレイヤーパネル上のマスク(白いとこ)をクリックし、マスクの編集モードに移ります。パレットの表示が画像から、真っ白なマスクに切り替わると思います。ここにさっきコピーした画像を「⌘+V」で貼り付けます。
こんな感じです。レイヤーマスクというのは、黒いところが隠れ、白いところが表示される機能で、ロゴを切り抜くためには、ロゴ部分だけが白になり、他が全部黒になるようにしなければなりません。
ということで、まず現状のマスクに対して色調の反転をします。
「イメージ>色調補正>階調の反転」もしくは「⌘+I」で反転します。
このままだととても微妙なマスクになっていることがわかります。
ということで、次はトーンカーブを編集し、マスクする部分をがっつり黒に落とします。
「イメージ>色調補正>トーンカーブ」もしくは「⌘+M」でトーンカーブを表示します。
あまりトーンカーブ使わない人は慣れないかもしれませんが、ヒストグラムの明るい方に2つ山があり、これが元画像でいう赤と黒の部分です。で、左の大きな山は背景のいらない色です。
ということで、左の大きな山の部分でトーンカーブをゼロに落とし、右の2つの山のところでトーンをめいいっぱい上げればいいということになります。
こんな感じにトーンカーブをいじります。これでマスクの方は、
作業は終わりました。レイヤーパネルで元画像の方をクリックし、マスクの編集モードから抜けます。
見ての通り、綺麗に切り抜けているのがわかると思います。
ここではイラストでやりましたが、線画でも同じです。
ちなみに、今回はロゴということでトーンカーブを両極端に飛ばしましたが、線画の場合は必要ないところだけ黒に落として、残すところはゆるやかに上昇させれば、もとの塗りの濃さを不透明度に反映させた切り抜きができます。
どうだったでしょうか?個人的には、クイックマスクモードで画像を貼り付けて選択範囲を作成というのはややアクロバティックな気がしていて、何をやっているかわかりにくい感じがします。素直にマスクを作成したほうが、ひとつひとつの手順の意味がわかりやすいんじゃないでしょうか。あと初めに触れたクイックマスクを使う方法の2つの欠点に対しては、
・仕上がりが想像しづらい。後から微調整しづらい。
→マスク具合を確認しながら作業ができるので、仕上がりが大体想像できる。マスクしているだけなので、後からでも微調整ができる。
・選択範囲の塗りつぶしなので、もとのイラスト・線画の色を反映させられない
→元の色を残してイラストや線画を抽出することができる。もし特定の色で塗りつぶしたければ、ベタ塗りのレイヤーをこのマスクでマスクすればよい。
というメリットがあります。あとは、こちらの方法だと最初のレイヤーのみで作業が完結し、色々すっきりします。
はじめに前置き(別に読まなくてもいい)
Photoshopを使って写真から紙上のイラスト・線画を抽出する方法です。
先日ふとしたことからこの件について調べたんですが、少なくともGoogleの検索結果トップ1ページに出てくる方法はほぼ全てクイックマスクを使っていて(代表的にはLIGのこれ)、自分は普段この方法を取らないのですこしびっくりしました。この方法でやっていることというのはつまり、
① 画像データの中で余計な背景色を色調補正で飛ばす
② クイックマスクモードを使って、①の画像から選択範囲を作成
③ 選択範囲を塗りつぶす
です。まあそれでもいいんでしょうけどいくつかデメリットが浮かびます。
・仕上がりが想像しづらい。後から微調整しづらい。
・選択範囲の塗りつぶしなので、もとのイラスト・線画の色を反映させられない
で、僕が普段どうやっているかというと、普通に画像データからマスクを作成して画像をマスクしてます。僕はこっちの方がいいと思うんですが、もしそうは思わなくても、いくつか方法を知っておくのは悪くないことだと思うので、以下記事を書きます。
ここから本題
今回はこの画像で。ステッカーのロゴ部分だけ切り抜きたいと思います。
フォトショで普通にこの画像を開きます。
「⌘+A」(winユーザーの方は⌘をCtrlに読み替えてください)で画像を全選択し、「⌘+C」でコピーします。コピーしたら、レイヤーパネルの下端にある「マスクを追加」(日本の国旗のようなマーク)をクリックします。
マスクが作成されたのがわかります。altキーを押しながら、マウスでレイヤーパネル上のマスク(白いとこ)をクリックし、マスクの編集モードに移ります。パレットの表示が画像から、真っ白なマスクに切り替わると思います。ここにさっきコピーした画像を「⌘+V」で貼り付けます。
こんな感じです。レイヤーマスクというのは、黒いところが隠れ、白いところが表示される機能で、ロゴを切り抜くためには、ロゴ部分だけが白になり、他が全部黒になるようにしなければなりません。
ということで、まず現状のマスクに対して色調の反転をします。
「イメージ>色調補正>階調の反転」もしくは「⌘+I」で反転します。
このままだととても微妙なマスクになっていることがわかります。
ということで、次はトーンカーブを編集し、マスクする部分をがっつり黒に落とします。
「イメージ>色調補正>トーンカーブ」もしくは「⌘+M」でトーンカーブを表示します。
あまりトーンカーブ使わない人は慣れないかもしれませんが、ヒストグラムの明るい方に2つ山があり、これが元画像でいう赤と黒の部分です。で、左の大きな山は背景のいらない色です。
ということで、左の大きな山の部分でトーンカーブをゼロに落とし、右の2つの山のところでトーンをめいいっぱい上げればいいということになります。
こんな感じにトーンカーブをいじります。これでマスクの方は、
作業は終わりました。レイヤーパネルで元画像の方をクリックし、マスクの編集モードから抜けます。
見ての通り、綺麗に切り抜けているのがわかると思います。
ここではイラストでやりましたが、線画でも同じです。
ちなみに、今回はロゴということでトーンカーブを両極端に飛ばしましたが、線画の場合は必要ないところだけ黒に落として、残すところはゆるやかに上昇させれば、もとの塗りの濃さを不透明度に反映させた切り抜きができます。
(例えばこんな感じ
どうだったでしょうか?個人的には、クイックマスクモードで画像を貼り付けて選択範囲を作成というのはややアクロバティックな気がしていて、何をやっているかわかりにくい感じがします。素直にマスクを作成したほうが、ひとつひとつの手順の意味がわかりやすいんじゃないでしょうか。あと初めに触れたクイックマスクを使う方法の2つの欠点に対しては、
・仕上がりが想像しづらい。後から微調整しづらい。
→マスク具合を確認しながら作業ができるので、仕上がりが大体想像できる。マスクしているだけなので、後からでも微調整ができる。
・選択範囲の塗りつぶしなので、もとのイラスト・線画の色を反映させられない
→元の色を残してイラストや線画を抽出することができる。もし特定の色で塗りつぶしたければ、ベタ塗りのレイヤーをこのマスクでマスクすればよい。
というメリットがあります。あとは、こちらの方法だと最初のレイヤーのみで作業が完結し、色々すっきりします。
Photoshop / 紙上のイラスト・線画の抽出
Reviewed by mug
on
9/18/2016
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