日記
ダリ展@国立新美術館
僕は普段美術館全く行かないんだけど(というか、美術に興味はあるんだけど福岡だと面白そうな展示会が全然ない)、さすがにDaliクラスになると見てみたいなという気にもなり、ふらっと行ってみた。ちなみに僕はシュールレアリスム好きだけど、Daliは教科書で絵を見たくらいで、本当に好きなのはMagritte(教科書で「光の帝国」見て一目惚れした)。と、あとシュールレアリスムじゃないけど、Edward Hopperとかも好き(特に「Nighthawks」とか)。なんか影の感じが好きなんだと思う。多分。この2人に関しては画集を持ってるくらい。そういえば去年だったか東京でMagritte展やってたけど、本当に羨ましかった。
"The Empire of Light" by Rene Magritte
"Nighthawks" by Edward Hopper
ということで、僕の記憶上、恐らくまともに美術館に行ったことはないので、今回のDali展は初めてのまともな美術鑑賞だった。最初に展示されてる作品リストを貰うんだけど、100点を超えてて、こんなに沢山見れるというというところにまず驚いた。これで1,200円(大学生料金)だから結構コスパいいと思う。
展示の始めの方は初期の作品で、僕の知ってるダリとは印象が違うんだけど、その中にポツポツとそういう感じのが出てきて、シュールレアリスム時代に入るともうすごかった。やっぱり絵画って生で見ないとダメだなぁと思うのは、絵の具の艶感とかヌルっとした感じに引き込まれるし、そもそもの絵の具のビビッドさとかコントラストは本当に見とれるレベルに綺麗。角度や視線を変えると絵の具が光を反射してキラキラしてて、もう教科書の印刷で観るのとは全然魅力が違う。そして、タッチが本当に繊細で、一体どうやってこんなに細かい書き込みをやったんだってくらい緻密なものがあったり、なんか特別な加工をしてるんじゃないかと見紛うほどに、リアルな水の表現や影の表現があったりして、もう当たり前のことなんだけど「絵うま過ぎだろ・・・」と感心しきりだった。
で、Daliさんやってることが結構ロックで、「素早く動いている静物」ってタイトルの絵があったりして、いやそれ静物ちゃうやんwって感じなんだけど、絵はやっぱりとてつもなく上手くて綺麗で。あとは「ラファエロ聖母の最高速度」って絵(絵のタイトルからしておかしいけど)の説明に「ラファエロ風の聖母像がエネルギーを得て旋回し…」って書いてあったのは本当に笑った。晩年は科学に関心があったらしく、「3つのパイ中間子に囲まれた聖人」とか「位相幾何学的なよじれによって女性像がチェロになる」ってタイトルの絵もあった。さすがに尖り過ぎだと思った。
出口で記念にポストカードを買った。両方とも本物が展示されていた。ちなみに下のが「素早く動いている静物」
出て、美術館の中を少し散策していると、
君の名はッ!
ここだったのか。意図せず聖地巡礼を果たしてしまった。
日記
Reviewed by mug
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9/25/2016
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