モノ・コト
ここ数年、社会人になって自分で生計を立てるようになってからか、買い物をコスパで判断する傾向が日に日に強くなっていることにふと気づいた。
ぱっと思い出せる大きな買い物…ミラーレス一眼、iPad Pro、EarPods Pro、バルミューダのトースター、などなど。買うか検討に入って、買った先の生活を想像して、多分これなら損しないと慎重にコスパを見積もって買うことばかり。もちろん自分にとってコスパが悪いと判断して買わなかったものも多々ある。一眼のレンズ、MacBook Pro、Nintendo Switch、などなど。
で、先日のこと。話題のGo Toトラベルでお得にどこかに出かけよう、どうせなら普段行かない高級ホテルにでも行ってみようかと、色々ホテルを調べていてふと気づいた。コスパがわからない…?(キャンペーンでお得になっていることは確かとしても。)
体験したことがないから検討がつかないのは当然として、それにしても最近はコスパが良い買い物に執心するあまり、コスパを見積もれる「モノ」ばかりに投資をしいてたなと気づいた。おかげで買い物で損した気分になることはなかったけれど、これは果たして幸せなんだろうか。もっと当たりか外れかわからない予測不能な「コト」にお金を使うのも人生を充実させるんじゃなかろうか…?
大学生の頃、ライブ遠征(「コト」)へ随分とお金を回していたけれど、あれは最初のライブで大きな成功体験があり、その後も体験として裏切られることなくコスパがある程度確約されていたからなんだろう。ただ、ライブと言ってもあるアーティストと、また別のアーティストとではまったく体験が異なるだろうし、少し様子の違うところに行っただけでコスパはもう全く未知数になる。これは例えばiPad Proを買うとして、iPad Proのある生活がそれなりに想像できてしまうのとは大きく違う。でもそうして予測できる程度の幸せにお金を投資するだけじゃありきたりな生活に落ち着くのも当然。もっと高級レストランやら高級ホテルやら未だ未知なる体験にお金を使うのも面白いのかもしれないと思った。
コスパが悪いのと、コスパが未知数じゃわけが違う。
買い物観のパラダイムシフト起こるか
モノ・コト
Reviewed by mug
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10/16/2020
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