グレープフルーツムーン



グレープフルーツムーン / 夏川椎菜


グレープフルーツムーン

最初に聴いた時は綺麗な曲だなぁくらいの感想だったんだけど、ちゃんと歌詞とメロディを追っていくとゾワゾワするところがいくつもあってすごく面白い曲だなと思った(面白いというのは勿論おかしいという意味ではないですよ)。まずこの曲、後ろで結構音が鳴ってるのに、夜の静寂みたいなものがしっかり伝わってきてそれがすごいなと。それで、歌詞は最初の回想のようなサビから始まり、別れの前夜を描いたような儚さのある物語になっているんだけど、最初の「お願いだよ グレープフルーツムーン」で音が減るところの意味とか、歌詞で括弧書きされてるのは離れてしまう彼氏?の言葉なのか、それとも…?みたいに色々考えても答えは出ないけど想像が捗るところが沢山あったり。朝が近づいてきたタイミングでメロディも変化して、そういうところも聴いてていいなと思った(夜が明けていく情景がちゃんと浮かぶのがすごい)。あとこの曲歌詞めっちゃお洒落ですよね。特に2番の頭とか、「それなら月が 明日に溶けてしまうまで そばにいてほしい」ですよ!あとその直後に出てくる「ふたりの影(願い)長引かせて」なんか、月明かりが作る2人の影に願い(少しでも長く一緒にいたい?)を投影していて…めちゃくちゃお洒落だなぁと。で、そんな相当お洒落な曲なんだけど、それを歌うナンスも今までにないようなしっとりとした感じで、すごくいい雰囲気。完成度がすごく高い、さすがは表題曲という感じで、良かった。


Daisy Days

明るくポップなメロディの曲。ナンスのイメージ的にグレープフルーツムーンが今までにない新しい感じだったなら、こっちはこれまでのイメージをそのまま歌にしてしまったような、自己紹介的曲だと思う。「白黒つける毎日」から始まっているし(笑)、全体的に朗らかで明るいところがナンスっぽい。


gravity

少し変化球というか、不思議な感じで、でもむしろこっちの方がDaisy Daysよりナンスっぽい気もする。歌詞の遊び心がブログでいつもちゃんとオチを入れてくるナンスに被るのかもしれない。メロディに少しクセがあるところとか、歌詞の言葉遊びとかが聴いているとどんどんハマっていって好きになる。個人的に途中の「イェイ!」ってところがかわいくて好き。あと「エクボの穴 君というグラビテーション」っていう歌詞がいいですね。僕もTrySailの重力圏にトラップされて久しく、最早抜け出せそうもないので。あとは落ちていくだけ…?





なんかシュール・・・

グレープフルーツムーン グレープフルーツムーン Reviewed by mug on 5/15/2017 Rating: 5

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