MORISAWA PASSPORT アカデミック版
同梱物の紹介
普通のモリサワの書体見本は持っていましたが、こんなのもあるんですね。
ヒラギノとかまで掲載されているので結構な厚さになっています。
MORISAWA FONT DICTIONARYと文字セット一覧
DICTIONARYはフォントの知識がめっちゃ書いてあります。これ読むと相当詳しくなるんじゃないかな。特に、Adobe Japan1(←文字セットの規格。ちなみにこれはアドビジャパンワンと読むそう。)みたいな素人にはなんて読むか分からない専門用語の日本語読みが書いてあって、それは凄く親切で良かったと思う。
文字セット一覧は巨大な紙に漢字びっしりでなんか圧倒されます(笑)
各漢字がAdobe Japan1のどこに属していて、文字コードは何なのか、が確認できます。探すの大変そうだ…。
で、学生向けLETSはディスクがありましたが、モリパスはモリサワのページにプロダクトコードを入力してフォントデータをダウンロードするので、ディスクはついていませんでした。
インストールするフォントはここで選択します。もう一個一個選択するのは大変だし、上の分類を使っても抜け落ちが出そうだから結局学参だけ外して全部インストールしました。無駄に文字セットでバリエーションができてしまうけど、どのフォントがどのセットに分類されてるかわからないので仕方ないのかなーと。あとで思ったけどCIDだけは外しておくべきでした。
今回ビックカメラで購入しましたが、注文して9日で来ました。
実はビックカメラで注文する前にヨドバシカメラで注文しようと思い、入荷まで何日くらいかかるか聞いたんですが、そのときには2〜3週間と言われたんですよね。で、その後ビックカメラで同じ質問を店員さんにすると、一週間から10日くらいだとのことで、そのままビックカメラで注文してきました。多分同じ地区のビックとヨドバシで差が出るとは思えないんで、ヨドバシで注文してもこのくらいで来たんでしょうが、2〜3週間と言われるとね…。
結果店員さんの言うとおり1週間〜10日のうちに来たので満足です。
ビックカメラのポイントはあんまり使う機会がないけど、いつかPSNカードを買うときにでも使おうかな。。
さて、肝心のフォントですが、やはり(いや、予想以上に)リュウミンさんは強いですね。特にリュウミンL-KLの使いやすさは群を抜いている気がします。LETSを契約した時には、もうこれモリパスいらないじゃん、なんて思ってましたが、いざリュウミンL-KLを手にしてみると、マティスや筑紫明朝、あるいはヒラギノ明朝はひとつ下の選択肢になってしまいます。(勿論筑紫やヒラギノも必要を感じる場面はそれはそれであるんですよ。ちなみにリュウミンL-KOと筑紫Aオールド明朝Lでは私は筑紫の方が好きでした。下で比較します。)本文用明朝でこれに対抗できるのは写研の石井細明朝(LMNKL)、本蘭明朝(LHM)だけなのかなと思います。ちょっと予想外だったのはゴシック体があまりしっくりこなかったこと。モリサワで代表的なゴシックといえばゴシックMB101や太ゴシック体、中ゴシックBBBだと思いますが、最近筑紫ゴシックを使いまくっていた私からすると、かなの字面の大きさが少々気持ち悪く感じました。モリサワのゴシック体は四角形をできる限り埋めようとしているようで、組んだときのバランスに違和感を感じます。字游工房のフォントになりますが、こぶりなゴシックの方はよかったです。
さて、モリサワの話に戻りますが、もうひとつ使ってみて良いと思ったのが、かな文字の豊富さ。主に大日本スクリーン製造から提供されているものですが、これを使うと雰囲気に相当バリエーションが出る。モリサワの秀英五号などもすごく良かったです。
ということで紙面デザインを目的とするならば未だモリサワに分があるように思えました。(もう少し言うと、ちょっと趣あるフォントがモリパスには多い。テロップ等で瞬間的にインパクトを与えられるフォント(デザイン書体というのかな?)ならば、これはフォントワークスがモリサワに優っていると思います。)
地元企業ということでフォントワークスを応援している私ですが、モリサワも流石モリサワだなぁといった感じですね。2万円は決して安い買い物ではありませんでしたが、それだけの価値はあるように思いました。(TypeSquareも使えるしね!)
MORISAWA PASSPORT アカデミック版
Reviewed by mug
on
6/18/2014
Rating:
0 件のコメント: